スマートフォンで血糖の変動を24時間モニタリング⁉
間歇(かんけつ)スキャン式持続血糖測定器をご存じですか?
血糖測定は糖尿病の治療において欠かせない検査です。治療中の患者さまは使用している治療薬による低血糖のリスクを回避するために、ご自宅で毎日血糖測定をする必要があります。治療薬によって測定回数は異なり、医師の指示により1日に1回から数回、指先を針で刺して出た血液を測定器で読み取ります。測定にかかる手間や時間、痛み、外出先へ器具を持っていくストレスから解放される方法をご紹介します。

間歇(かんけつ)スキャン型持続血糖測定器は、腕に付けたセンサーと専用リーダーまたはスマートフォン(アプリ使用)で近距離無線通信(以下BluetoothⓇ)により皮下の間質グルコース値(血糖値と高い相関関係にある間質液中のブドウ糖濃度)のデータを読み取り、血糖の変動を24時間測定、記録することができます。
腕に付けるセンサーは薄い500円玉サイズで中心に非常に細く柔らかいフィラメント(針)が付いています。皮膚に接する面はシールタイプ(ラテックスフリー)で取り付けも簡単です。製造元の調査ではセンサーを使用中の患者さまの93.4%が皮下の不快感がないと回答しています。センサーは14日に1回取り換える必要がありますが、装着中は入浴やプールが可能(水深1mまで耐水性能保証。30分以上の浸水は不可。)です。また、センサー単体で最大8時間のデータを蓄積できますので、BluetoothⓇが無効な場合は8時間以内にスキャンすることでデータを補完できます。さらに、アラート機能が設定できるので、低血糖や高血糖、BluetoothⓇ受信圏外を知らせてくれます。
保険適応対象範囲が拡がり、デジタル操作が苦手な方も製造元の患者さま向けのサポートサービスが充実しているので安心です。ご興味のある方は、是非主治医にご相談ください。

■総合健診推進センター 糖尿病外来(完全予約制)
【診療日】 火(午後13:00~15:00):担当医(非常勤)
水(午後13:00~15:00):宮崎所長
木(午前 8:45~11:00 ・ 午後13:00~15:00):宮崎所長
保健看護科